一般的に障害をお持ちの方の中には、芸術的才能豊かな方が多いといわれることもあります。
それはなぜなのでしょうか?
私が思うに、悩んでいる、苦労しているからこそではないかと思います。
当たり前のことができない?
例えばこんな経験はありませんか?
仕事中ほかのことが気になり、作業の手を止めて怒られてしまう。
自分の感情を抑えることができず、強い言葉を出してしまい、職場での上司や同僚との関係がぎくしゃくし、居心地が悪くなってしまったり、退職してしまった。
こういった経験でつらい思いされてる方も多いと思います。
みんなができることができないから誰もできないことができる!
しかし、見方を変えると、みんなができることができないということは、逆にみんなできないことができるという可能性秘めてると考えられないでしょうか?
私が支援員としてかかわってきた方たちも、優れた才能をお持ちの方はたくさんいらっしゃいました。
ただ、ご本人様たちは、できないところに目を向けてしまい、自己評価の低い方が多い印象でした。もっとできることに目を向けていただき、自信を取り戻していただきたいと思っています。
既存の価値観にとらわれない奔放で大胆な表現力
障害をお持ちの方の中には、たぐいまれな芸術的センスをお持ちの方も多数いらっしゃいます。 例えば、発達障害。
発達障害は独特の感覚であるがゆえに、周囲とのコミュニケーションなどが噛み合わず、苦労をすることが多いです。しかしながら、独特な感覚であるからこそ貴重な才能として活きる可能性もあります。
そのうちの一つが、芸術などの「表現」です。実際に発達障害を持ちながら活躍している芸能関係の方も沢山います。
ADHD方で有名な方には絵画の分野でも才能を発揮しているジミー大西さんやさかなクンなどがいらっしゃいます。
ADHD(注意欠如・多動性障害)の芸術に活かせる特性
落ち着きのなさが躍動感に!
絵画で言うと、「絵から飛び出してきそうな表現」は、見る人を引き寄せる力を持つことがあります。
刺激を求める気持ちが、そのまま表現に活きる可能性があります。
ADHDを持つ方は、新しいものに興味を持ちやすく、常に刺激を求める方もいます。これがオフィスなどの仕事となるとデメリットが目立ちます。しかし、芸術には「斬新な表現」として、作品に反映される可能性があります。
また、衝動的に作品に反映した表現が、インパクトを生むことがあります。
ADHDを持つ方は衝動をコントロールすることが苦手なことがあります。仕事や生活では抑えることも必要です。しかし、芸術などにあっては思いのままに表現することで強いインパクトがある作品になる可能性があります。
ASD(自閉症スペクトラム)の芸術に活かせる特性
色合いや構図がはっきりしている表現ができる。
ASDの特性を持つ方は、曖昧な物事を処理するのが苦手なことが多いです。そのため、日常のコミュニケーションでは苦労することが多いです。
しかし、芸術などの表現では、
〇コントラスト(明暗の強弱)や配色がはっきりした作品ができる
〇構図がはっきりしている
ことから、見る人に「鮮やかさ」を伝える表現ができる可能性があります。
こだわりの強さで、細部にこだわった表現ができる。
ASDを持つ方は、こだわりの強さを持っています。オフィスなどの人間関係では周囲との溝を生む材料になることがあります。しかし芸術などの表現の場では、「細部にまで徹底した表現」として、見る人に繊細さを伝えられる可能性があります。
ASDを持つ方は、自分なりのルールやパターンに基づいて行動する方がいます。これが職場では、周囲に理解してもらうのに時間や労力を要します。しかし、この「定型パターン」が芸術に活きてくることがあります。「模様が決まっている」「赤系統しか使わない」などでこの人と言えばコレと代名詞になる可能性があります。
悩んでいることがチャンスに!未来予創に一度見学に来ませんか?
今まで障害の特性でお悩みのことが、見方を変えれば大きな才能につながることもあると思います。
誰しも自分の気持ちを誰かに聞いてほしい、という気持ちがあると思います。
しかし、友人や家族相手であっても相手からどう思われるかが気になったり、言葉がうまく見つからず、本当の自分の心情をありのまま出すことは難しいですよね?
その点、表現は自分の心情を素直に、飾らず出すことができるので、ありのままの自分をイラストやデザイン、造形などに表してみると、新たな道が見えてくるかもしれませんね。
新たな取り組み
この度、未来予創では新たな取り組みとして、 アトリエBOONさんと協力体制をとり、
ご利用者様のデザインをインターネットを通じて日本中に発信する運びとなりました。
障害をお持ちの方の才能を発掘し、社会参加の一助になれればよいと考えています。
皆様の温かいご支援お待ちしています。
是非一度ご覧ください。
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