代表挨拶

創業のキッカケ

もともと学生の頃から漠然と起業したかったのは覚えていますね。なんだろう、経営者になってみたかったんですよね。
でも、高校生の時、真剣に自分と向き合ってみて「やりたいこと」がとくに見付からなかった。そんな時、たまたま仲の良い先輩が福祉系の専門学校に入学したので、なんとなく行ってみることにしました。
介護福祉士の資格が取得できたので、とある特別養護老人ホームに就職しました。いざ働き始めると仕事が楽しくて。でも、27歳の時に、ふと「このままでいいのか?」という想いが急に湧き上がってきて、次の行き先も決まっていないのに退職してしまったんですよ。
次に選んだのが、障害者施設です。これが転機でした。

就労支援事業との出会い

障害者施設で働く中で、「世の中には能力が高いのに持病や障害のせいで働けない人たちがいる。もっと平等にチャンスを与えてあげなければいけないのではないか?」そう考えるようになっていきました。
ちょうどその頃、導かれるように福岡の先輩経営者との出会いがありました。その方がやっておられた事業というのが「就労支援」でした。実は恥ずかしながら、その時初めて「就労支援」というものがあることを知ったんですよ。それが、「就労支援事業」との出会いでした。

たった1つの出会いが人生を変えた

就労支援、そんな仕組みがあるんだ。しかも、その先輩経営者が、本気でやるなら事業の立ち上げを手伝ってくれるという話も飛び出しました。「だったら、やってみるか!」
たった1つの「出会い」によって、急に自分の周りが目まぐるしく動き始めたんです。

それからはガムシャラに動き続けました。 そこですぐに声をかけたのが以前、職場が一緒だった弊社の大下です。 ホームページを立ち上げて、ハローワークや「相談支援事業所」に求人の募集をかけました。資金を調達して、スタッフを集めて、事業計画を立てる。
きっと余裕がなかったんでしょうね、 実は当時の記憶がほとんど無いんです(笑)。 起業したての頃は、まだ知名度が無くて苦労しました。誰だって聞いたことのない事業所で働きたい、利用してみたいなんて思わないですよね。

就労支援施設は、障害者の方にとって「自信が取り戻せる」場所なんです。病気や障害のせいで失った「自信」を、未来予創に来ることで「自分はまだやれる!」と取り戻す場所でもあるんです。

私の理念

未来予創は、真の自立とは何かを考え、利用者の方と一緒に創り上げていく。

私は利用者の方が本当の意味で「自立」することを目指してもらいたいと考えてます。
従来の就労施設のように、毎日通い短絡的に単純作業を繰り返して賃金もらえれば良しとするのではなく、
その先の一般企業への就職にむけて一緒に頑張っていきましょうよと言いたいです。だって、私たちの仕事は、利用者の方が本当の意味で「自立」することなんですから。

ちなみに、「就労移行」支援事業では、法律的に賃金を支払う義務はないのですが、私たち未来予創では「トレーニングといっても、仕事は仕事だ」と捉えて、きちんと利用者の方に賃金を支払っています。

自信を取り戻す場所

「就労支援施設」にはいろんな役割が期待されています。
ただ単に、仕事のスキルやビジネスマナーを教えてくれる場所であるだけではなくて、 障害者の方が就労支援施設に来ることで社会の中で「孤独感」を持たずに済んだり、喜び合える「仲間」ができたり、自宅以外に「居場所」ができる。それから私たちはこんな風にも考えています。
就労支援施設は、障害者の方にとって「自信が取り戻せる」場所なんです。病気や障害のせいで失った「自信」を、未来予創に来ることで「自分はまだやれる!」と取り戻す場所でもあるんです。

自立を目指すために

人間にとって、仕事をして自分で稼ぐのは思っている以上に大切です。自分の稼いだお金で生活できないようになると、不思議なもので人って否定的なものの見方、マイナスな考え方をするようになっていくんです。

たとえば「生活保護」や「障害年金」をもらって生活するのは決して悪いことではないけれど、そうしているうちに、自分を取り巻く状況を悪く考えるようになっていくんですよね。ですから、プラス思考でいるためにも、自分でお金を稼ぐってことが大切になるんです。

これから業界はどう変わる?

いま業界が大きく変わろうとしています。先日、岡山県の就労支援施設で数百人規模の「集団解雇」が発生しました。「就労支援」事業は、まだまだ歴史の浅い業界で、これまでは緩いルールのもと、事業所の放漫経営が許されている部分がありました。
このように覚悟のない経営をしていたら、障害をお持ちの利用者の方は、路頭に迷ってしまうのではないでしょうか。でも、これからは法整備もどんどん進み、業界はようやく健全化の方向に向かうと思います。

業界を変えたい!

私には就労支援施設の目指すべき姿があるんです。というのも、一般的な就労支援施設って、黙々と無表情で「単純作業」をしていることが多いんです。「笑顔」が無いんですよ。前の職場は入所型の障害者施設だったんですが、職員が「先生」と呼ばれていて、ずっと違和感を持っていました。
そんな業界を変えていきたいんです。だって、誰だって楽しく働きたいじゃないですか。

障害者の方の居場所を作りたい!

でも、不思議と「使命感」だけは持っていました。社会に「就労支援」の仕組みがないと障害者の方の行き場がなくなってしまう。この事業は世の中に必要とされている事業なんだ、そんな強い使命感です。
「就労支援施設」にはいろんな役割が期待されています。ただ単に、仕事のスキルやビジネスマナーを教えてくれる場所であるだけではなくて、障害者の方が就労支援施設に来ることで社会の中で「孤独感」を持たずに済んだり、喜び合える「仲間」ができたり、自宅以外に「居場所」ができます。

代表略歴

1985年11月生まれ

2006年 3月  介護福祉士資格取得
2006年 4月  特別養護老人ホームに介護職として入社、ユニットリーダーを任される。
2013年 6月  自分の人生、福祉のあり方など思うところがあり、退職
2014年 4月  障害者支援施設に生活支援員として入社
2014年 6月 「出会い」~想いをかなえるため退職
2015年 5月  未来予創 開所

現在、理想のため奮闘中

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