まだまだ油断はできない

全国的に緊急事態宣言が解除され、「これでコロナウィルス騒動も一段落か」と気が緩んでいる人も多いでしょう。しかし、ちょっと待った。北海道や北九州市では、新たな感染者が現れるなど、早くも第二波の予兆が現れています。特に我々山口県の人間としては、すぐ隣の北九州市で第二波が来ると他人事では済まされません。

諸外国と同様、日本でもコロナウィルスの第一波は退けられたことになっていますが、日本のやり方は封じ込めに成功した諸外国とは違う日本独特のものであり、また定量的な評価が難しいやり方でもあったため、国際的な評価としては「日本のコロナウィルス対策が奏功した」のではなく、「なんで退けられたのかよくわからない」扱いをされているようです。つまり、何が効果があったのか、逆に効果がなかったのは何かがわかっていないということであり、効果があった対策を重点的に行えばいい諸外国と違い、日本は第二波も暗中模索しながら対応していく必要があるということです。とはいえ、「第二波が来ること」それ自体はわかっています。第一波が去ったことに油断することなく、日課として続けられるレベルの手洗いやソーシャルディスタンスなどは保っていき、いつか来る第二波に備えてできる限りの準備をしておくことが大切です。

北九州でコロナウィルス第二波が到来し、対策に追われているのは皆さんご存知のとおりです。第一波を乗り切り、密を避けるための対策を十分にとって、満を持しての営業再開を決定したその直後に、多くの感染者が新たに明らかになったため、せっかくの営業再開が中止となる可能性があります。

映画やカラオケ、パチンコなどは娯楽の類であり、多少我慢しても人は生きていけます。一方で「密」になりやすい環境でもあるため、真っ先に営業自粛が要請された業種でもあります。そこで我々はこれらの娯楽を我慢し、コロナ禍を乗り切ろうという動きが顕著になりました。しかし、人はパンのみにて生くるにあらず。娯楽なき生活はだんだんと色あせ、人が人らしく生きるのではなく、「ただ生きているだけ」の状態に陥ってしまうのではないでしょうか。

また、各業種の従業員にとっても、当然彼らの生活がかかった一大事です。これらの場がいつ感染源となるともしれない現状では営業自粛は仕方ないにせよ、コロナ禍が過ぎれば速やかに営業再開できるように、コロナ禍を乗り切れるだけの十分な補償、それも生活が維持できるだけの金銭的な補償とともに、心の余裕を維持するための補償がなされることを願ってやみません。

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