雰囲気が合わないと思うこともある

未来予創はアットホームで明るい雰囲気の事業所です。
でも、それが自分に合わないのではないかと思うことがあります。それは、発達障害の特性である「感覚過敏」によるものが大きいと思います。

かといって、無言で単純作業をするような事業所だと、発達障害の特性もあり飽きてしまって続かないのではないかと思っています。

感覚過敏とは?

発達障害の特性の一つである「感覚過敏」とは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の五感が普通の人に比べて敏感である状態のことです。
私はこの中でも特に「聴覚過敏」で困ることが多いです。

カクテルパーティー効果について

普通の人は「カクテルパーティー効果」といって、周囲の声など雑音がある環境でも、自分に必要な音だけを聞き分けることが出来る選別能力が自動的に働きます。しかし、私を含め発達障害者の中にはこのカクテルパーティー効果がうまく働かない人もいます。周囲の雑音などいろいろな音をそのまま拾ってしまいます。

仕事に集中できないこともある

未来予創はアットホームな雰囲気で、話をしながら作業をすることもあります。周りの人たちの話声が一度に頭の中に入ってきて集中できなくなったり、ひどいときにはパニック状態になってしまうこともあります。

発達障害の特性には「過集中」というものもあり、その字の通り集中し過ぎてしまう状態なのですが、「過集中」状態の時には全く周囲の音が気にならなくなるのですが、集中できないときは時計の秒針の音のような小さな音も拾ってしまって、それが気になってしまうこともあります。

その他の感覚過敏

感覚過敏の中で一番困っていると感じるのが「聴覚過敏」ですが、他の感覚過敏もあります。
事業所で様々な商品を扱うことがあるのでその匂いが気になる事もあります。
また、寒さや暑さに敏感で、夏場はエアコンの温度がほかの人に比べて寒く感じることが多いです。そして、扇風機の風やエアコンの風のように自然ではない風が体に直接当たるのが苦手で、気分が悪くなる時があります。これは、扇風機やエアコンの風が当たらないようにするしか対処方法がないので、なかなか難しい部分もあります。

対策方法は?

仕事に集中できないのは困るので、まずは普段通院している精神科の先生に相談しました。
「感覚過敏」を治療する薬はないと言われたのですが、「感覚過敏」を和らげることができる可能性のある薬を処方してもらいました。それによって、以前より感覚過敏が和らいだ部分もありますが、完全になくなったわけではありません。

イヤホンをつけて作業をする

未来予創ではイヤホンをつけて作業をすることも許可されています。

イヤホンには「カナル型」と「インナーイヤー型」の2種類があり、カナル型イヤホンは遮音性が高く音漏れもしにくい特徴があるのでイヤホンをつけて作業をすることで周りの音が気になりにくくなることもあります。価格が高いので私は使っていないのですが、カナル型イヤホンの中にはノイズキャンセリング機能のついたものもあり、そういうイヤホンならもっと高い効果が得られるのかもしれません。

配慮をしてもらう

音が気になるときにはなるべく静かな環境で仕事ができるように部屋を移動させてもらったり、扇風機の風が当たらないように調整してもらうこともあります。
他の利用者さんとの兼ね合いもあるので、なかなか難しい部分もあります。

それでも集中できないときは

イヤホンを付けても集中できないときは、少し休憩をさせてもらっています。
いったん作業を中断して休むことで気持ちの切り替えができる場合もありますし、外の空気を吸うことで気分転換になる場合もあります。

完全な対策は難しい?

イヤホンをつけたり、休憩して気分転換をしても、どうしても集中できないときもあります。
完全に対策をするのはなかなか難しいと思いますが、他にいい方法があればいいなと思っています。

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